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6月20日 ロンドン・ガトウィック ➡ ノルウェイ・オスロー

なんとノルウェイジァン航空の機内では飛行中WiFi無料サービスがあり驚いた… 最近はそういうものなのね?? 速度は恐ろしく遅かったがメールチェックは可能。
       

ロンドンから1時間45分でノルウェイの首都オスローへやってきた。
久々に担いだバックパックの重みで肩が凝る。寝不足で不機嫌だが空から見たオスロー周辺は森と湖に囲まれ青々として綺麗だ。第一印象は良い。
初日からしっかり自炊。







6月21日 オスロー 時差ぼけで起床4時。



オスローはホテルやホステルが高かったのでair B&B ( 部屋貸し)宿にしたのだが、中央駅やバスターミナルにも近い街の中心、

アクセス良し、眺望良し、階下にスーパーありで便利な場所。



唯一のマイナスは我々の部屋がものすごーく狭い事だった。

貸主は仕事で留守、同居の友人が鍵を開けてくれた。その彼とアパートを共有するのだが、仕事なのか連日帰宅は午前様でほとんど顔を合わせずアパート全部を気ままに使わせてもらっている。寝る時だけ部屋に戻るので狭さもさほど気にならない。




早起きしたのでさっそく街を巡るジョギングに出掛けた。




   オペラハウスの屋根を駆け上がり、








            港を回って、







   パレス(王宮)のハンサムな衛兵さんと写真を撮り、


目抜き通りを抜け戻って、朝食。シャワーを浴びてから改めて観光散策へ出掛けた。
陽射しがまばゆい。爽やかな夏日。乾燥して風が涼しくうっかり日焼けしそうだ。




フェリーで対岸へ渡り バイキング船を保存公開している美術館へ。

  

見事、惚れ惚れする美しい船だ。
安定感と装飾の素晴らしさ、眺めていて飽きない。
  ゆっくり見て回った。  ここはオススメ。




フェリーで戻って彫刻の森公園へ。ベンチでのんびり昼寝。

芝生の上、水着で寛ぐ地元の人達。
あちこちでバーベキューしていた。公共の場での飲酒は禁止されている。


マレーシアから続いている禁酒を引き継いでマラソンが終わるまではしばし我慢。…というか飲まずにいると飲まなくても良くなってきた。よしよし。
ただ、禁酒効果はあまり感じられない。長時間走れないしすぐ疲れる。



ミッドナイトサンマラソンなのでフィニッシュはミッドナイト(深夜)を計画している。
スタートが19時なので5時間かけて走れば丁度 深夜にフィニッシュの予定。
気負わずいきます。

後日談:HPで確認したらスタートは20時半だそうな。計画変更だな…





オスローの4日をどう使うか、何処へ行き何を見ようかと吟味(大袈裟な)した結果、牛美の独断で1日はノルウェイの森歩きに当てた。

ノルウェイの森である。ビートルズが歌い村上春樹の小説のタイトルにもなった そのノルウェイの森を歩きに行った。


オスローの森は意外にも街の中心からメトロで20分程のところにある。森はマルカと呼ばれているので我々が行ったのはオスローマルカ。

スキーミュージアム駅から先は他に乗客なしの我々特別車両。

山の上からオスロー市内が臨める。





特に地図も持参せず案内板の写真を撮り、途中 行き交う人に道を確認し、歩く…ではなくて、実は走りに行ったのだった。







トレイルは変化に富んで 飽きない。

ところどころぬかるみでトレイルシューズを泥だらけにしながら 静かな森の中を駆け抜ける。





奴豚は自分のペースでテッテケ駆けていく。
なのでいつも写真は後ろ姿だ。


牛美は息が荒い。マラソンが思い遣られる。。。
トレッドミルでちょっと走ったくらいじゃ ダメなのね。





湖畔で持参した弁当を広げる。鴨がねだりに来て パンクズを分けてやる。


昼食後はしばし昼寝し、近辺の散歩に出掛けたら、隣の湖ではナチュラリストのおっさん達が沢山 素っ裸で日なたぼっこをしていた。
自然のなかでは 自然のままでいたいということか。
日本では見かけない光景だね。





冬の寒さはいか程かは知らないが、オスローの夏は素敵だ。


街は清潔で綺麗だし、新旧が混ざった建物も立派で素晴らしい。
街のサイズも散策に丁度良く治安が良い。交通の便だって抜群だ。

陽光は眩いばかり、風は澄み海も綺麗だ(クラゲは多いが)。

表通りはどこも高級感漂い、裏へ回ると学生や庶民的な構えの店が目に付く。


外食は評判通り高い。

カフェでサンドイッチひとつ750円、バーガーキングのハンバーガーバリューセット(ポテトと飲み物付き)は1300円、東京のお洒落なカフェで食事するくらいの気分かな。

キッチンがあるのでずっと自炊。食材の値段は東京並み、さほど高いとは思わない。
普段からあまりファストフードを食べない我々なので、ハンバーガー屋は恋しくないし、スーパーで特売サーモンの切り身3枚を29クローネ(400円)で買って ソテーにしたりサンドイッチの具にしたり。



時差ボケが治ってきた。起床4時だったのが今は6時だ。
起きてコーヒー飲んだらジョギングに出る。
彫刻公園(正式名が覚えられないので勝手にそう呼んでいる)をぐるりと回って戻ってくる。大体12ー13kmの距離。
それでも すっかり疲れちゃうんだから 牛美の場合、困ったもんだわ。

ミッドナイトサン フルマラソンは一週間後だ。



オスローには美術館が沢山ある。町のサイズからすると結構な数だ。

芸術好きな人はオスローパスという入場券と市内交通機関がセットになったフリーパスを買うといいだろうが、我々はさほどでもないので、無料で入館出来る日曜日にナショナルギャラリー(国立美術館)とデコラティブ芸術館へ行ってきた。それにしても北欧の家具というのはどうしてこうも垢抜けて機能的で使いやすそうでお洒落なんだろう。。。センス抜群。


さて、ノルウェイを代表する画家 ムンクの「叫び」もここにあるのでわざわざムンク美術館へ行かずともよし。
因みにこの😱 絵4パターンあるそうだ。ひとつがここ国立美術館、ひとつは個人所有(100億円で競り落とされたそうな。) 残りふたつがムンク美術館。

この絵は「橋の上の男が叫んでいる」のではなく「橋の上の男が叫びに耐えかねて耳を押さえている」様子を描いた絵なんだそうだ。
でも誰にでも一度はこんな顔して叫びをあげたい時ってあるよね…


美術館が大嫌いな奴豚は すら~っとひとまわりして 一番座り心地の良さそうなムンク部屋の長椅子で居眠りしていた。よくまぁ、人の出入りが賑やかなところであーも眠れるもんだ。。と思ったら隣にもう一人、口開けて熟睡しているおとっつぁんが居た。。やれやれ。
……で、美術館の感想は 一言 「ディプレッシング」( 気が滅入る )だそうな。




オスローにしかないところへ行こう! との 趣旨で ノーベル賞記念館へ。

一階の特別展はアフガニスタンの女性の写真展。
見れば見るほど、説明を読めば読む程アフガニスタンの女性に人権がないということが解る。
14歳で知らない人に嫁ぎ奴隷の様にこき使われて、刃向かおうものなら夫や親戚から徹底的に虐待される。なかでもタリバン戦士に嫁がされた女性が家出をした罰に鼻と耳を切り落とされていた写真は凄まじい。(のちに彼女はアメリカで整形手術をうけたそうだが。。)



まだあどけない少女の年齢だろうに、表情は悟りきった大人の顔の彼女の眼差しに釘付けになる。

女性で学校へ通えるのは限られた人数、タリバンが制限を加えているそうだ。




一見砂漠にブルーのローブを纏った女性二人が美しい被写体となって収まっていると思いきや、岩の上には毛布が。産院へ向かう途中で娘が破水、付き添う母。
結局 この写真を撮った写真家の女性が病院へと搬送したのだそうな。

厳しい環境で生きる女性達の数々の写真が展示されていた。






二階はノーベル賞関連。歴代の受賞者の写真が浮かぶギャラリーに佐藤栄作氏を見つける。



見終わって外に出ると大雨。



セール中のスポーツ店を覗いてみた。
トロムソが寒そうなので膝下丈のランニングタイツを半額で購入。



雨宿りにカフェに入ってカプチーノを。一杯500円くらいかな。



雨上がりの城壁跡へ登って港を見下ろす。


夜通し薄明るいオスローの 短い夏の夜は長い。







1時間45分、ロンドン/オスローと同じ飛行時間でオスロからトロムソへ飛んだ。

SAS(サザンオールスターズではないよ)スカンジナビア航空。

先日のノルウェイ航空の着陸が風もないのにずどーん!という衝撃だったのに比べて、今日のSASは滑走路に頬ずりでもするような、着いたのさえ解らない程ソフトで上手なランディングであった。
何度乗っても何年経っても飛行機の離陸と着陸が大好きだ。




オスロー近辺には高い山を見かけなかったのだが、
北に飛ぶにつれ雪山がこれでもかというほど視界に入ってくる。



雪だ!雪。 雪山。いよいよ来たぞー トロムソ。




空からトロムソの地形図を確認。小さな町。何度も地図で確認したマラソンコースを目で追う。あそこをスタートしてあの橋を渡って、折り返してあっちへ行って、と、初めて見る町なのにもうすっかり把握。Googleマップの良き所と弊害…

空港も小さく設備もミニマム。町まですぐなのでターミナルを出てから駐車場を横切って市バス乗り場へ。特に値段の高いエアポートバスに乗るほどでもない。

町の中心でバスを降りて予約してあるアパートホテルへ徒歩。ベッドが狭い以外使い勝手良い快適なアパートだ。これから10日間マラソン前後をここで過ごす。




南極に近い町 ウシュアイアにも似た雰囲気。限りなく極地に近い町は似ているのだな。
レイキャビク風でもありアラスカとも共通するものがある。
色んな場所に行ったなぁ~。。。
今のトロムソは白夜じゃなくて、太陽が沈まないので24時間青空です。






夕食後 散歩に出た。

空が晴れて日の光が山を照らしていて綺麗だ。
これは午後10時頃の写真。


      
         美しい港町。             北極への入口。



      

写真右上はアパートの裏側。丁度零時を回ったところ。
黒いカーテンをひいて おやすみなさい。



トロムソの自然に魅了されハイキングへ。
どこを見回しても360度 絶景、ため息が出る。

美しい。美しい。美しい。。。




ケーブルカー乗り場の横に幾つかトレイルの入口がある。

よく解らんけどきっと山の上に行くんだろうとこの道を行く。


ぐるりんと回り込んだコースだった。
たっぷり雪が残っている。





トロムソの町を眼下に。。。(夏でも冬装備の我々)





ハット(山小屋内には天井まで届く雪が)

通り雨を避けようと山小屋内でランチにするが、冷蔵庫のように冷える。。。
雨を取るべきか冷蔵庫を取るべきか。。。
う~む、難しい選択。
芯まで冷えて耐えきれずに雨の中を歩き出す。






マラソンは中央に見える橋を往復する。
左から渡って左へ戻り、すぐ左折。


その後、下の写真の海岸沿いを右側までぐるっと全部回って折り返し、また海沿いを戻って町の中心でフィニッシュ。





  


帰路、トレイルの急斜面でずるりと滑って、またまた腰をひねる。
本当になよっとした情けない腰だこと。要とは呼べない我が根性なしの硝子の腰に失望。





スポットライトでも照らされたのかと思う強~い光にびっくりしてベッドを出て居間へ確認に行くと。。。。。

   窓から差し込む陽の光。雲が切れて斜め横から強烈に照りつけている。

           午前3時半
       別に超常現象でもなんでもない、ミッドナイトサン。
           カーテンを閉めなおしてベッドに戻る。


朝食時に奴豚 が、「今朝の朝日はすごかったね。サンセットは何時なんだろう?」

へ??! 何をおっしゃる子豚さん、あんたミッドナイトサンのこと知らずにトロムソに来たんか?』 と言いたいのをゴクリと呑み込んで、

サンは セットしないんだよ、この時期。」(我々のまわりを時計回りにぐるりとしてんだよ)

え??! 沈まないの?」…と、今さらながら驚いていた奴豚であった。

じゃ、マラソン終了後も外で遊べるし山へも行けるんだ」……ってあんたそんな。

マラソン後にそんなエネルギーが残っているんなら、何処へでも行ってくれや、止めないから…




ゼッケンピックアップ 6月29日(金)
 
エキスポ会場の市庁舎へ。 

メインストリートはこの旗で飾られている。
                     フルマラソンコース地図
         



ビミョーに遠い二人の距離。
顔は笑ってますが内心ちょいムカついておりまする。

そんな時もありますわな。


ひねった腰は痛みが引き始めたので多分大丈夫だろう。
遅い時間にフルマラソンを走るのは初体験。身体がどう反応するのか楽しみだ。
早起きしなくていいというのは気楽なものである。





ミッドナイトサンマラソン


トロムソに来てから夕食は早めに就寝は遅めに、と 午後8時半開始のマラソンに合わせてきたつもりだ。



当日朝、10時起床。朝食は軽く昼食はたっぷり、最近摂取し始めたカルシウムとビタミンCも飲んで、徒歩5分のスタート地点まで様子見と散歩。

賑わってるぞ。子供のレースや、5キロ、10キロが早い時間に行われるので町民総出だ。すでにレース終わってメダルをかけて嬉しそうにしている人達で賑やかだ。

奴豚の知合いがボルドーから来ているので合流する。以前マラケッシュとマルセイユマラソンも一緒に走っているので懐かしい。


アパートに戻り仮眠後 軽く食事。沢山食べてるなぁ今日は。
深夜まで走らねばならんのだから、今のうちに栄養蓄えておかんとね。
腰が心配なので鎮痛薬を飲んでおく。どうか最後まで痛まず走らせて下さいな。
のびのびサロンシップ貼って念のためエアーサロンパスもウエストポーチに入れる(準備万端だね)。 そうそう、ウエストポーチも新調したんだった。うっしっし。物価の高いノルウェーで買い物するとは。。。



さて、スタート30分前に集合してウォームアップし、初体験 夜のマラソンがスタートした。

750人もいないなぁ。
予報に反して天気は良く風もなく暖かい。最高のマラソン日和。



        

大声援に送られ町中をぐるりと一周して橋を渡る。往路は車を規制してくれ、橋の中央を堂々と渡り切る。

      


素晴らしい景色だ。息を呑む美しさがず~~っと続くのに飽きずに「綺麗だ、綺麗だ」と独り言。
景色の中に溶け込んでしまうようだ。静かで清らかな凛とした美しさ。ここを走る事が出来るなんて、なんて幸せなんだろう。

      

最初の折り返しを戻ってくる先頭ランナーとすれ違う。ほどなくボルドー出身のD氏も軽快に飛ばしてゆく。
3分遅れて奴豚。すれ違いにパチリと記念写真。
      

カットオフ(制限時間)が5時間30分とあって皆さん早いなぁ。牛美は後ろから数えた方が早いぞ。

      

二度目の橋渡り。これでやっと半分。
登り頑張って、下りは風と共にぐいぐい飛ばす。コース中一番気分の良いところ。
せっかく前行く皆さんを抜かしたはいいが、その先で抜き返されて情けない。。


またまた大声援の町なかを抜けて、海沿いをぐるっと一周で空港まで。トロムソに着いた時に乗ったバス乗り場だ。
滑走路脇を折り返して、さぁ町へ帰ろう。



まさしくミッドナイトサン。午前零時の太陽が眩しい。

今晩の好天は天からの贈りもの。あぁ素晴らしい天気と素晴らしいマラソン大会。給水や運営、全てに満足。



沿道の皆さんも深夜すぎても熱心だ。ヘイヤ!ヘイヤ!と声をかけてくれる。ヘイヤはきっとフレーフレー!みたいな意味なんだろうな。だから一緒にこちらもヘイヤ!ヘイヤ!




距離表示が通常と逆で、42.195から始まり1キロ毎にマイナスされていく。41キロ、40キロ…20、10、5キロ…といった具合だ。

      

走っている時って簡単な引き算も億劫なんだわ。
何キロを何分で走っているのか そんなことどうでも良くなって 時計を見るのをやめた。どんだけかかろうといいじゃないか。4時間半程度でフィニッシュ出来れば嬉しいが、たとえ5時間でも それでもいいや、と思った。腰も痛まず快調に足が前に出るだけで万万歳だ。



鎮痛薬のお陰か足の痛みがいつもより楽な気がする。終盤弱気になっていた今までと違って気持ちだけは強気。走る速度はスローモーションなのだが、気持ちはとても前向きだった。



手元の時計を見たら午前1時を回っていた。
あぁ、4時間半切りはダメだったなぁ、と思ったが 自分に恥ずかしくない走りをしてフィニッシュラインが見えた時は晴れやかな気持ちだった。




最後はきっちり、と スパートしてみた。優しい声援がブラボーと言ってくれる、嬉しいなぁ~。走ってきて良かったなぁ~。


メダルをかけてもらっても、まだあと8キロくらいなら走れるんじゃないか。。。と、 そんなこと思ったのは今回が初めてだ。


広場でジュースやノンアルコールビールを貰って飲み、奴豚を探すも見当たらないのでアパートへ向かって歩き出したらば、先にアパートへ戻ってシャワーを済ませた奴豚と出くわす。フィニッシュ後にもどしたんだと。吐くほど頑張ったのか?と聞いたら4時間14分だって。なんだそうでもないじゃないか。体調悪いのかな。。?


ボルドーのD氏は公言通り3時間40分、立派!
牛美は4時間44分。

シャワー浴びてから我がアパートでささやかに祝杯を。
深夜2時の祝賀会は速やかに終わってベッドへ。



マラソンしていなければ出会う事のなかったこの町。
来て良かった。来れて良かった。

トロムソは生涯 心に残るマラソンになるなぁ。


        



翌日、リカバリーハイキングで、奴豚に連れられ20キロの山路をゆく。
腿が上がらずマラソンより大変だった。

    

     

野生のトナカイを見たので気を良くして帰宅。
(クリックで拡大すると見えます)


腰の具合は走っている時は痛くないのにソファには座れないという牛美には好都合の腰痛だったがもう大丈夫。



MSM(ミッドナイトサン)オフィシャルサイトに非公式の結果が掲載されていた。
女性ランナー122人中82位 ひぇ~ 亀だなぁ
ふぅぅ~。ため息が出る。年齢別だと14人中7位。
フルマラソン総参加者数は523人だった。

これが実力、これが現実。素直に受け入れよう。



奴豚作成のトロムソマラソンYouTubeギャラリーはこちらから。




7月2日

8時間のラウンドトリップ

観光っぽくない観光のひとつにトロムソの公共交通機関が売っているラウンドトリップがある。

トロムソを午後4時にバスで出発してカーフェリーに乗り、バスを乗り換えまたフェリーとバスと交互に乗り継いでかなりの広範囲をぐるりっと回ってくるだけのものなのだが、ガイドはおらず自分で移動し、車窓&船窓から景色を眺めるだけのシンプルツアー。

所要時間8時間。たっぷり景色が眺められる。

極めつけは後半4時間の豪華客船での帰路クルーズ。トロムソ帰港は深夜零時。

        

生憎の雨模様だったが、雲の切れ間からフィヨルドと雪山も臨むことが出来、全く揺れない静かで豪華なクルーズを楽しんできた。とは言えクルーズって けっこう暇。船旅はNewlywed & Nearly Dead 向けと、あるお爺ちゃんが冗談言ってたのを思い出す。

        



7月3日

移動の為の準備と荷造り。
僻地へ移動する為 保存食料を確保。

雨で寒い。というか、我々には寒いのだが Tシャツの人もいる。
冬のジャケットを着ている我々である。





7月4日

5時半起床で朝食してからバックパック背負ってフェリー埠頭へ。

トロムソとお別れ。

7時10分出港予定のフェリーが来ていない。。 嫌な予感。。。
隣のフェリーのクルーに尋ねると「船が壊れて、今日は欠航だよ」。。。って
えぇっ~!!!」と静かな港に牛美の声が響き渡る。

替わりの船もバスもないの? と聞くも 詳細はわからないが船は欠航だよ、だとさ。どうするさ?奴豚?
隣の高級フェリーで取り敢えずトロムソを出るか。。。
行き先は違うが方角はそう遠くもない。値段は3倍だが。
行くか留まるか、我々の性格だとこの場合、行く、という決断になる。
で、フェリーに乗ったのだが……

さてどーする? どこさいくべか?







ココに着いた…


高級高速ハイドロフェリーで南へ1時間10分。
最近 町になったFinnsnes(フィンスネス)というところ。



ノルウェイで二番目に大きな島センヤ(Senja)へ行く為に、ゲイトウェイになっているこの町へ来たのだが。。。


センヤ島はロフォーテン島に次ぐ 絶景の島。手つかずの自然やダイナミックな山々がそびえ立つところなのである。



、、、センヤは我々の様に自分の足がない旅行者には動きづらい場所なのである。

下調べで如何に島内の移動が不便かを知っていたので、トロムソからフェリーで直接センヤの小さな港町へ行く手筈を整えたのに、なのになのにの欠航で困った困ったなのである。



行く予定の港町には宿が一軒。食堂を兼ねている。
一番近い店まで4キロメートル。

早い話が何もない小さな小さな港。

そこへ行くバスは月曜、水曜、金曜 に 一日一往復だけ。

そこからの復路バスは日曜の夜にも1便あり、それに乗る予定で、以降の乗り継ぎを計画しているのだが、もしバスが運休したら…などと思うと二の足を踏む。 (写真↗ 魚 干してます)


船着場 兼 バス停 で しばし家族協議。”地の果て的な何もない港へ行きたい牛美” と ”バスが運休した場合の先の見通しを危惧する奴豚” と… どうするどうする? で、慎重派な我々はフィンスネスに宿を取って、行けるだけの範囲でセンヤ島へバスで通うという決断に。


結局、良い決断だったとあとから思う事になる。




センヤ島 は ここにある。↓      



 当初行こうと思っていた場所は右下の赤い丸部分
    
          入り組んだ地形



ジモティー達が今年最初の夏日と喜ぶ 7月5日

またまた5時半起床、朝イチのバスでツーリストインフォの青年オススメのHamn (ハムン) へ向かう。

    
(写真:親切なバス運転手のご好意でハムンまでの運賃で終点までドライブ。客は我々だけ。景色を見せてもらって復路でハムンに降ろしてもらう。これはトルスケンの港)




港のなかにはも町とは呼べず宿が一軒あるだけのところも。

ハムンも同様。ちょっと高級な感じはする。







好天のお陰で 景色が見事だ。(写真サイズを普段より大きくしてあるので拡大も綺麗に見られます)


これぞ青空! これが海だ! と 言わんばかり。



 写真下:被写体を変えて同じ景色を撮る。  (左:子猫 / 右:子豚)
      

             気持ちの良い日だ。
           



山に登って 昼食して 昼寝…





 パノラマ写真。拡大で。  



      
     (写真左:拡大するとハムンの港と宿が一望できる。)



何やら大きな物体が見える。トロル。おとぎ話や昔話に登場する妖精だそうだが妖精の外見って色々なんだね。北欧全土にトロルは存在し国によってすこしずつ解釈が違うようだ。

      
センヤにあるこのトロル像は世界最大サイズなんだって。ふぅ~~ん。




7月6日(金)

5時半。厚いカーテンを開けると 外は雨。

う~~ん、、けっこう降ってるぞ。7時のバスでセンヤのmefjordvær (メヒョルドバー)という港へ行こうと思っていたのだが…

{ここが行こうとして欠航で行けなかった当初の予定宿泊地なのである。一目 見ておきたかったが、雨宿りする場所もなく8時間も外で時間を潰さねばならぬ。}


で、あっさり中止。カーテン締め直して寝てしまった。
よほどこの mefjordvær という港と縁がないとみた。



昼、実家にSkype。便りのないのは元気な証拠とは言うものの うん とも すん とも音沙汰ないのも…
なんのこたぁない。。ごく普通に元気で あっさり電話を切られる。我が親ながらクールな人達。。。
奴豚のラテン系家族とは真逆でえらく対照的。
今月末からのマルセイユ滞在、今から心しておこう。



今後の予定

来週、ノルウェイのNarvik(ナルヴィック)から電車でスウェーデンへ入国する。
Kiruna(キルナ), Lulea(ルレア), Ostersund(オステルスンド), Stockholm(ストックホルム)と南下する予定。

Ostersund (オステルスンド)へは ハーフマラソンを走りに行くのである。
と言うわけで次なるレースは7月21日(土)ハーフマラソン。楽しみ!!










7月7日

七夕ですが暗くならないので星は見えません…

ミッドナイトサンにもすっかり慣れて 深夜に日がカンカン照っていても不思議だとも特別だとも思わなくなった。
ついつい寝る時間が遅くなってしまうのだが。


7時45分のバスでセンヤ島の東側にある Botnhamn(ボツンハム)へ向かう。土曜日だと同日中に行って戻れるのはバスのスケジュール上 ここしかない。



途中の Lysnes リスネス港でトロムソから来るフェリーを待って、小型のバスに乗り換えさらに進む。







このフェリーがまさに先日壊れて乗れなかったヤツ。

そんなボロでもないじゃん。差額返せ~。




バスの客はまたまた我々だけ。と、運転手さん またご好意でスケジュールにはないが、物資を届けるから景色の綺麗な Husoy フーソイという港まで乗って行って良いよと言ってくれる。

え?! フーソイ、行きたかったんだ~。 
まさか行けるとは夢にも思わなんだ、感謝。





             フーソイは小さな島だった。
      
      


物資や郵便物を届けた帰りに Botnhamn ボツンハムへ降ろしてもらう。
帰りは14:45だからね、と 運転手さんに念押される。

      
(写真左:ボツンハムの港。隣はフェリー埠頭。)(写真右:カモメ達は子育ての真っ最中。浜の草むらにはうぶげふわふわの雛がいて、親鳥達は神経質に近づく人達の脳天へと攻撃をかけてくる。)

      

ピクニックで丘に登り昼食タイム。静かで平和な午後。
ノルウェイ出身のミュージシャン a-ha の歌 マイナーアース・メイジャースカイを口ずさむ。。。





7月8日 (日) フィンスネス 5日目。

日曜とあっては何処へも行く事は出来ない。バスも運休、店も飲食店を除いて全部休み。

のんびり起きてゆっくり朝食。天気快晴なんで昼からトレッキングに行く。
山を駆け上がるつもりでランパン、ランジャケで出発。

奴豚は山岳レースにエントリーしたのでやる気満々で練習を積む算段。
今月末、マルセイユに戻ってすぐにレースなのでロクな準備は出来ないだろうが。
ボンネット(仏語では帽子の事) と呼ばれる山登りレースで、フレンチアルプスで開催され、27kmの登りのみのコース。2500メートルの山頂目指して登るんだそうだ。ご苦労さんなこった。。。

フィンスネスの山はたったの500メートルの高さだが、暇にまかせて違うトレイルを3往復する。ゼーゼー……あぁしんど。。
山頂の小屋にサイン帳が置いてあり、皆そこに来た日時と時間を記していく。何十回も来ている常連さんでサイン帳は埋まっていく。我々も習って署名する。
まだ走り足りない奴豚は現地の見るからにアスリートの青年にくっついて更に高みへと登って行ったので、牛美は疲れて先に帰宅。





7月9日 (月)国境に近い町 Narvikへ移動。

11時15分のバスでFinnsnes (フィンスネス)を出る。途中Bukutamoen (ブクタモエン)で乗り換えNarvik(ナルヴィック)まで約3時間。

Narvikからスウェーデンへ電車が走っているのである。
ノルウェイの北には鉄道が通っていない。飛行機かバスかフェリーを乗り継いで移動するしかないのだが、スウェーデン側ならば北から南へ鉄道で縦断出来るのである。

せっかく来たから三泊して山歩きをしようというわけ。


アビスコ国立公園もすぐ近くだ。

(注:アビスコへ行くならスウェーデンのキルナ駅からの方が電車の本数が多いので便利です。)



7月10日(火)




     朝からピーカン!

  ナルヴィックは小さな町で観光と言うと、教会…。う~む。


だが、アウトドア派には嬉しい山歩きがある。






ミッドナイトサンを見るのに格好の展望台があり、ケーブルカーで気軽に上がれる。
我々は丈夫な足があるので徒歩で登る。




ケーブルカーステーションを通り越し更に登る。スキーシーズンならばチェアリフトで上がって行けるようだが 今はお休み。

      


海抜1100メートルの尾根まで上がって一息つく。港から登ってきたから、きっちり1100メートル登ったわけだね。さらに上にさらに先に尾根は遥かにつながっている、が、雪が多く残っていたので 引き返す事にする。


        スウェーデンは向こうかな、と思いながら写真を撮る。
            


天気が良いと本当に綺麗だー。



宿に戻って共同キッチンで自炊飯。昨日は日本人が二人滞在していたが、今朝それぞれ旅立っていった。そして誰もいなくなった感のあるシーンとした安宿。ここは安宿と言うにはもったいないくらい清潔で便利。古い駅舎を改造した二階建てでドミトリーとプライベートルームがある。駅舎名残の古い電気のスイッチや長椅子、梯子が今でも利用されていてレトロ感もある。隣にこれまた古い駅を改造した木のベンチのパブもあり宿泊者受付を兼ねている。
我々が居る4号室が一番豪華な部屋でダブルベット、ソファーとカフェテーブル、シンクがあり窓も大きく庭が見えて綺麗で至極快適。トイレ・シャワー・キッチンは階下にあり何時も清潔。
駅舎だったと言うだけあり隣は線路。引込み線で ゆっくり走る列車の軋む音が時折聞こえる。鉄っちゃん向けかも。




7月11日(水)

天気予報はあてにならずシトシト雨。
ザーザー降らなきゃ歩きに行けるかー、と思うもテンション上がらず部屋でぐずぐず。
昼に散歩がてらツーリストインフォへ行き、そのままチョットだけ山歩き。

青虫がいっぱい。よけて歩けないほどトレイルを埋めつくす青虫達。ゴメンよ、と謝りながら、でも踏んで歩く。(よける隙間がない)これ全部が成長したら山じゅう蝶々で一杯になるんだろうなぁー。でも歩く人多いからかなり減るんだろうなーとしょうもない事を考えながら散歩して戻る。

今晩は冷凍ピザをオーブンで焼く手抜き飯。
そう言えば、ノルウェイに来て未だ一度もレストランへ行っていない。。。と、気が付けば明日はスウェーデンだ。結局ノルウェイグルメの機会はなかったね。財布の紐硬い硬い。




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