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コルシカ島


6月1日。
リボルノからフェリーで4時間。

着いたバスティアの港町は雨。

    


狭い町をぐるぐる回って星二つの宿に決める。
最初に聞いた宿は 家主が多分 元漁師だったのだろうと想像するお年寄りの男性で、かなり散らかったロビーで、値段を聞いたら フランス語が不確かな私に広げてくれた両手の指が三本なかった。
おじさん、それじゃ、いくらか解んないよ。。。

それでも 着いたバスティアという港町はとても綺麗な港であった。

しかし、奴豚はかなり警戒ムード。
護身用の唐辛子スプレーを常に出せる所に持てと言う。
「なんで~~?」と能天気な牛美はノロノロ散歩しながら聞いてみると、港の先の公園で、「今まで 乗り捨てられて ガラス割られて ボロボロにされてる車をどこかの国で見たか?」と聞かれる。 そ~言えば、どの町も治安は良かったように思う。目の前には何台もナンバープレートを剥がされボロボロにされた車が捨てられている。。。 と、今、まさに警官のトラックがやって来たところだった。数人で取り囲んでチェックしている。
何故フランスって 治安悪いの? と聞くと、「馬鹿者が多いからだよ」と言っていた。心のうちに秘めた憎悪や不満が他の国より多いのだろうか。。。

それでもコルシカ島の第一印象は「自然と村と人々の調和の取れた 美しい自然の島」である。

     


          


雪を頂いた2700メートルの山あり 谷あり、澄んで光る海、村々は目立たず 静かで 牛と山羊の沢山いる素晴らしい島である。
今まで ハワイが素晴らしいと思い続けて来たが、コルシカの夏も かなり肉薄する素晴らしさがある。トロピカルではないが ここの夏はかなり点数高い。 牛美にしては これは絶賛に近い。

二日と三日目は奴豚の父(親豚)の戦友だった知人の家にお世話になる。

    

モロッコ戦線を共にした戦友という話だったが 実は戦うよりサッカーをしている時間のほうが多かったそうだ。
        


今は弟夫妻が山羊のチーズ作りをしており、同居しながら年金生活。月600ユーロの年金で暮らせる生活が羨ましくもある。。。

    

犬と沢山の猫達に囲まれ、山羊の世話をしながら暮らしている。

    山の中腹、静かな場所。




これは町のカフェにて一杯の図。
   コルシカ産ビール


5月3日にザルツブルグでハーフを走って以来、リカバリーモードと称して好き放題に飲み食いしていたせいで 腹回りがゆるゆるになってしまった。

膝の痛みがひくまでは、と あまり走らなかったし。。。

お腹をつまんで 「これはまずいだろう。。」と我に問う。。。
コルシカに来たらダイエットとトレーニング! の目標を掲げて来たので さっそく走り始めた。

   


向こうの山の上には くるくる。。。

車通りの少ない道を選んで奴豚の運転する車を後ろに従え 山道を快走。 気分よいよい。
久々の10キロ走。







翌日は奴豚と一緒にバック担いでオフロードのガタボコ道をのんびりアップダウン。

コルシカは 走りたくなる道が沢山。






牛、山羊、豚があちこちに居るが、この牛はかなり大型。。。








コルシカの道はこんな景色が多い。

山の中腹に道路が走る。
どこを走っても絶景かな絶景かな。。。



コルシカ島には美しい小さな村々が沢山あり、どこも心引かれる愛らしさがあり、ひとつひとつ巡っていると何ヶ月あっても足りないのだが、それでも毎日ずいぶん色々な村を訪れている。
    


どの村にも必ず教会があり、どの村でも必ず教会を訪れる。
思えばずいぶん沢山の教会を訪れて、ふと巡礼している気持ちにさえなる。



ある時からふと十字架に磷付に処せられているキリスト様の像なり、絵なりをしげしげと見るようになって気付いたのだが、どの教会も少~しずつどこかが違う。イエスキリストの首が右に項垂れていたり左だったり、右足が上だったり左足が上だったり、腰にまとっている布の大きさやなびき方や巻き方がそれぞれ。
だからって何がどうした?と言われても別に何という事はないのだが。。 
 個人的には、心の中に信じる神はいるが、私には決まった宗教はない。



これは珍しい女性が十字架に磷付られている絵。
  (キリスト教の知識がなくて説明出来なくてすみません。ご存知の方にとっては 当然の絵なのかもしれませんね。。。)


全ての村の全ての教会を回るお遍路のような習慣はないのだろうなぁ。きっと。。。





話はチト変わるが コルシカには有名なトレッキングコースGR20という山道がある。
コルシカ島を斜めに横切るゴールデントレッキングコースでメジャーな山々のピークを訪ねるハードなコースである。
山小屋を渡り歩きながら健脚者で約2週間はかかるだろうか。。。





これもある種 かなりスピリチュアルでストイックな巡礼にも似たものを感じる。
いつか機会があれば是非歩いてみたい。。。


  →(コルシカ島のシルエットを斜めに横切るのがGR20のルート)


コルシカ GR20ルート詳細はこちらから

連日 快晴。

走らない日はトレッキング。

           



今の所 2カ所歩いて来た。
どの道もダイナミックな自然がむき出しで美しい。
ハードな峠越えもあったりでいい感じにコースがつけられている。
万人が登れる観光コースじゃないのがさらに嬉しい。
きちんと装備を整えて山靴で気持ちを正して望むコースである。
階段や鎖場もあってスリル満点。

           

最近牛美はクラシックをハミングしながら歩く。
奴豚は。。? とっととずっと先に行ってしまうので一緒に歩かないから 知らない。。。 



山頂に近い場所で救出作業中のヘリを見ていた。

その手際の良さに驚く。

まず、スルスルとロープで救出隊員と思われる1人を降ろした後タンカを降ろし、しばしヘリはホバリング旋回しながら待ち、
 → これはタンカに人を固定し、その横にサポートするように1人が付いてつり上げられているところである。その間数分。




牛美はと言うと、歩きながらふと「鮭のおむすびとなめこ汁が飲みたいな~」とか思ったり、いや カツカレーも捨てがたい、、とか思い直したり。。。
    
       もっと知的なコトを考えながら歩けんのか??? (情けない)




   素晴らしい滝が沢山の爽快なコースだった。










   もちろん 本日の一杯は山をバックに。。。


            “ うまい !! ”


コルシカ島内にはそれほど沢山の道はない。



風光明媚でスリル満点の崖のカーブが連続するバイカーには涙物のコースが多いが、すっ飛ばしていると要注意! 



 この島には放し飼いや野生の動物達が沢山道路をのんびり歩いているのである。





       


     奴豚は家族とリユニオン(再会を喜ぶ)
       




マウンテンゴート(野生の山羊)は どんな高い岩へも平気でとびうつる。重力なんて関係ないみたいだ。。





奴豚がまだ若かりし頃、コルシカ島でユースキャンプのリーダーを勤めた事があり、長期間テント泊していた時代があるそうだが、今から約20年程前の話。。。 

若さ故、連日 車で凸凹田舎道をすっ飛ばしていたある日、カーブを曲がった所に猟銃を構えた地元男性が何人も道路の真ん中に立ちはだかってとうせんぼをしていて、まさに全員の銃口が奴豚に集中していて心臓が止まるかと思ったそうだ。

何事?!!」と急ブレーキで止まると、中央の男性が「俺の羊を一匹でもひき殺してみろ、お前の命はないと思え」 と 言い放った。。。 

もちろん その日以来 ノロノロ運転をしたことは言うまでもない。

 




コルシカ島で最も有名なトレッキングコース(先日のブログで紹介したが。。)GR20に毎回ちょこっと絡みながら、あちらこちらでデイハイキング。

適当に1時間程歩いていたら 前方に良さげな滝を発見。

        

とりあえず滝まで行ってランチにする。



のんびり休んでいたのだが、滝の清々しさと冷たい水の気持ちよさに我慢出来ず 滝壺にザブン! ものすごく冷たかったが いやぁ~~滝壺で泳ぐなんて何年ぶりだろう。。。
すっかり冷えてあがってきてから熱された石の上で身体を伸ばして暖める心地の良さよ。



ふと気がつけば この滝は何段にもなっていて、すぐ上の滝壺にも別のカップルが泳いでいて、その上の滝壺にもまた別のカップルがいて。。。と、帰り際に見たら数段に分かれた滝壺にそれぞれくつろぎ状態だった。
さながらプライベート滝壺の午後だった。


ここはGR20ルートを歩く人達にとっては格好の水浴びスポットになっているようだなぁ。



それにしても大自然の滝のプールで泳げる贅沢さに 大満足の午後だった。


4月28日から始まった車で巡るヨーロッパの旅も予定通り6月15日のフェリーでコルシカ島からイタリアのジェノアへ渡って 一応終わりとなる。

数えれば 訪ねた国は全部で10カ国。
フランス~スイス~リヒテルシュタイン~オーストリア~ドイツ~スロバキア~ハンガリー~スロベニア~クロアチア~イタリア

コルシカ島はフランスから独立したいと願っているナショナリストが沢山住んでいるがフランス領だ。
道路標識はフランス語とコルシカ語の二本立て。
愛国心ならぬ愛島心がとても強く、なかなかよそ者を受け入れない。島民同士の結束が堅い。

コルシカ人を風刺した漫画があるのだが、よそ者がコルシカ島内に別荘でも建てようものなら、冬の留守中に爆破される。。。という少々過激な対応をする人達である。
あるコルシカ人に「それは本当か?本当に爆弾使うの?」と聞いてみた。

  答えは: 自然保護地区に著名人だか有名人だか知らないが金にもの言わせて豪邸建てて、自然を保護するどころか友人まで招待して隣にさらに豪邸建てて、島民と馴染もうともせずにいるとしたら、そんなこともあるかもしれんなぁ~~ と言って訳あり顔でにんまり笑った。
はっはっは。。。 こりゃぁ 本気だわ。。


             コルシカの地ビールピエトラ(Pietra)は美味
   




 さて、これからフェリーでコルシカ島をあとにするということで最後のランチはムール貝。

コルシカは海の幸も山の幸も豊富で野性味たっぷりの味がする。
イノシシや豚の料理は私には少々野生的過ぎだったが。。。







コルシカ島のバスティア港からフェリーで約5時間。
イタリアの巨大な港ジェノアに着いた。

      


ここから約400キロ 夕日に向かってマルセイユへひた走る。。。
ジェノアからニースまで沿岸を走ってみたが、町はどこも小綺麗でお洒落。ホテルは高級そうだった。

あ~ぁ、これで旅も終わりかなぁ、とか 休みが終わったような なんだか少し寂しい気分。 変だよね。




ただいま 、、、 おかえり。

ジプシーとは言えども世界各地にハブ(ハブ空港=拠点)がある。
マルセイユ ハブは奴豚の生まれ故郷、両親健在、離れの家もあって着替えも常備され快適な「おうち」気分に浸れる。
マルセイユ以外には カリフォルニアのサンノゼ、シンガポール、東京にもハブがある。

フェリーのジェノア到着が19時半だったので近辺で泊まろうかとも思いながらゆっくり走っていたのだが、ピンと来ない町から町を通り過ぎているうちに、こんなことならマルセイユに帰ろう、というワケで、零時に決意の高速道路走行となった。
眠気に負けない様に面白くもない話題で会話を続け(これって結構くたびれる。。)、着いたのは午前3時。ガレージに車を入れたら、そのままベッドに倒れ込む様に眠った。。。



今回の足跡マップを作成しようと努力してみたのだが、どうも努力不足で。。。 
上手に出来ず、ひとつの地図にまとめられずに二枚になってしまった。。。

           今後の課題だ。

ひとまず 自分用の記録として残しておこう。

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旅の食:

旅先のあちらこちらで『きっと美味いもの食ってるんだろうなぁ』と思う方もいるかもしれぬ。
「美味いもの」の基準が何であるかは人それぞれであろうが。。

例えば今フランスで「蛙の足やうさぎにエスカルゴが美味で美味で。。。」と言ったところで (どれも食べてないが。。)『ウマそうだなぁ』と思う人は少なかろう。。

例えばシャンペンは日本のほうが安いし、こちらでお得感があるのはチーズとロゼワイン。ロゼはキリリと辛口で安くて種類が豊富。チーズは日本の半額以下か。

【食】は何と言っても日本が一番である! と信じて疑わない。

   あったかご飯にひじきや切り干し大根なんて 想像するだけで脳がとろけそうだ。ねっとりしたイカの刺身に冷酒もいいなぁ。菜の花のひたしもちょっとつまみにしてーー。 と 頭は日本食のことで一杯になる。

   じゃ、なに食ってるか? というと

お気に入りは 「フロマージュブラン」

  
   チーズとヨーグルトの中間。   これが結構はまる。こちらの人はデザートに食べる。

日々の自炊は基本は色んなサラダで野菜が主。
これに魚やたまに肉、あとはパスタ料理。人様にお伝えするような料理は作っていない。外食に出てもサラダに山羊のチーズがのったものやムール貝をたまに食べるくらいか。。。


旅のコスメ:

日々のコスメも移動中に気に入った基礎化粧品を手に入れるのは面倒かと思われるかもしれぬが、旅に出てから一度として困ったことはない。
ありがたいことにThe Body Shop製品は (ボディショップ)ほぼ各国どこでも同じ値段で手に入る。肌トラブルがないので合っているのだろう。

コルシカ島を巡っているときに宿の管理をしていた71歳の女性からシリアの石鹸を貰った。
私の顔をじ~~~っと見て「そのシミとれるよ」と言って土産に持たせてくれたのが シリアのアレップ石鹸。
ネットで検索すると解るが石鹸の原点だね。
その71歳女性の肌も髪もつやつやで綺麗で、その本人からそう言われたら信じる気になるもんだ。
髪も身体もこれで洗う。シミが減ったら御の字。

彼女は奴豚にも「あなたの目には緑のレモン汁をさすといいよ」と言われていた。緑のレモンって ライムのことか???
でもレモン汁 目に入れたら死ぬ程しみるだろう。。。??



牛美の犬好き(動物好き)は自他ともに認めるところだが、(そんなこと誰も気にしてないって言えばそうなんだけど。。) ワンちゃんブログ“旅のワン"のサイトを別に作っているところからしてかなりの犬好きである。(最近更新を怠っている。。。)

将来は犬と暮らすのが目下の所の贅沢な夢である。
さて、どんな犬と暮らそうか、、と奴豚と時々話しては盛り上がっているのだが、先日 運命の出会いをしてしまった。。。!


  このコである。。。

                    名前:ウルグアイ 5歳 ♂

          


もともと大型犬好きだったが。。。

フランスのボースロンという犬種。
これがまた なんて賢く可愛い事か。。。 
子供の頃の躾をしっかりしなければならないが、それはどの犬でも同じことだろう。猫や子供と戯れる彼を見ていて 心が溶けてしまった。。。なんて寛容で優しい犬だろうか。
大きな筋肉質の身体をど~~ん!と預けてくるところなんざ、もう、抱き抱きしてスリスリして、離したくな~い、と言っていたら 飼い主に 「ちょっと そのコ あたしのコだからね、言っとくけど。。」と笑われてしまった。 

いつ、何処で 夢の暮らしが叶うか未定だが、ともかく一方的、徹底的にボースロンに決まり。

3ヶ月のマルセイユを中心としたヨーロッパ滞在も 思い出せば色々あったが 過ぎてみると早い。

奴豚の親とお別れランチ第一弾に出掛けた。(これが第二、第三と続くのである。なんか別れ方、だらだらだよねぇ~)
母豚はやはりすこ~し寂しそうだ。が、流石ラテン系家族。
外食に出ようが自宅でテーブルを囲もうが 口論にも似たアグレッシブな会話が交わされる事に変わりはない。
父豚はイタリア系、母豚はスペイン系。



さて、、この鍋はいったい何か? というと。。。

 ふたを開けるとムール貝。
                           ふたはそのまま殻入れに。




左)これはマルセイユではかなり人気のある“アイオリ”

アイオリとはニンニクベースのマヨネーズ状のペースト。アイオリを知らないマルセイユ人はいない。

これを野菜やパンにつけて食べる。



移動の準備開始。
次なる目的地は,,,, なんとまた日本。
今度はスクーターで日本一周(時間の許す限り。。。)の予定。
     7月22日は皆既日食だそうな。
         まずは南を目指すか__??




あれ~?!

   また帰って来たの? と 言われながらも今年二度目の一時帰国。

28日にマルセイユから戻った。

梅雨の東京も快適。

   ただ、最近走っていないのが自分で気にかかる。
奴豚は時差ボケを逆手に取って深夜や早朝に走りに行っているが、牛美の時差ボケはなかなか治らず不眠症で気力が出ない。。。


日本をホンダフォーサイト我が豚君で巡る旅の準備中。
留守中、A宅の玄関横で大きな顔してで~ん!と陣取っていた豚君を引き取りに。
長期にわたり大事に預かって下さった子様に心からの感謝と御礼を申し上げます。
 ど~~ん!と鰹のたたきやら好物の茄子やら健康を気遣う人参サラダやらと大きな食卓いっぱいいっぱいの手料理で歓待して下さったS姉さま、ありがとう。 


梅雨の日本を駆け抜けるには やはり始めは北上だろうか?
青函トンネルが列車のみって初めて知った。こんなことで大丈夫かしらん。。。



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