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メドックマラソン用の仮装衣装をどうしようかと頭をひねる。

どうひねったところで 空っぽの頭では何のアイディアも出てこないのだが。。。 

    メドック 今年のテーマは動物。 
            困ったなぁ、どうしよう。


カナダの100円ショップで 豚の帽子を買った。
せっかくピンクの豚なので 奴豚の母からピンク色のシーツを貰い受け身に巻き付けてみた。これでなんとかしてみよう。。。


メドックでタイムを競うランナーは極々一握りだと思う。
皆、途中の給水所で出されるワインやら生ハムやら生ガキ、ステーキを楽しみに炎天下、仮装までして参加するのである。
さらに制限時間6時間半以内に完走すればメダルとワイン一本がいただけるのである。
普段入れない超高級、敷居の高いシャトーを巡るコース。

という訳で 気分は楽。
特にメドック用にトレーニングはしていない。


、最近になってやっと 少しはタイムを縮める努力をする気になってきた。5月のビッグサーマラソン エキスポでお目にかかったバートヤッソー氏にサインして貰った氏の著書を開き よっこいしょ と 重い腰をあげたところである。
       ー ちなみにこの本はかなり面白い ー


朝か夕方に走りにでる。マルセイユも日中は走る気にならないほど暑い。



海岸沿いのコルニッシュと呼ばれるあたりを走っているのだが、スピードワークをしに800メートルトラックの取れるボレリー公園へ。
トラックとは言っても噴水の周りを回ると800メートルになるだけなんだけど。。。


30分程 軽くジョギングをしたあと800メートルを思いっきり走ってみた。初心者なので とりあえずは800メートルを5本だけ。本来は10本をインターバルジョギング入れながら行うとだいたいの自分の実力が把握できるそうなのだが。。

ボレリー公園は 今や同じようにスピードワークをする人でいっぱいである。びっくりだ。
以前来たときはこんな風にファートレックテンポランヤッソー800をしている人など一人として見かけなかったから。

1本目 3分45秒、悪くないじゃん? 
 2、3、4本と タイムはどんどん遅くなり、心臓バクバクで続かない。それでも 5本目は4分8秒。 ものすごい汗である。


翌朝のジョギングは足が重くてまいったぁ。。。
普段使わない筋肉達が「いい加減にしてくれよー」と訴えている声が聞こえるようだった。




9月5日(月)マルセイユを車で出てボルドー方面へと走る。

メドックマラソン用に8日(木)はボルドーに、9、10日(金、土)はメドックに宿の予約を入れているが、それまでは行き当たりばったりで行く予定。

アルルArlesで軽くランチ休憩を取りミヨーMillauの橋を見て、ロデスRodezで泊まる。
宿はバジェットチェーンのプレミアクラス。一泊49€也。


6日(火)カオルスCahorsを抜け進路は西へ西へ。
マルマンデMarmande、ランゴンLangonを抜けて州立公園方面へ。たまたま牛美が見つけたヴィランドラウドVillandrautという小さな村のシャレーが自然に囲まれ静かでいい雰囲気だったのでそこに泊まる。
家畜が沢山飼われ池があり川が流れ、テニスコートやプール、バスケットボールコート等施設が充実しているが 夏休み終わって子供連れの家族が去った後は静かでのどかだ。


  
ロバちゃん達と会話中。  ロバのつぶらな瞳はなんて美しいんだろう。



マルセイユは暑かったが ここらあたりまで来ると肌寒い。
長袖 一枚しか持参しなかった。失敗。

朝晩 かなり冷える。   

Fast Hotel Villandrautはおすすめ €59





7日(水)さらに西へ。ビスケー湾に出た。すぐお隣はスペインのサンセバスチャンだ。

フランスに砂丘があるとはしらなんだ。

それも大砂丘。ここらいったい全部砂丘だ。ワイナリーのすぐそばが砂丘だとは思わなかった。
天気予報通り小雨。メドックマラソンは晴れの予報だが、8、9日と雨らしい。

雨の砂丘を風に煽られながら登って下りて。
        

今宵は近くのアルカションArcachonという観光港で泊まる事にした。
観光地なので少々お高く€65。


生ガキが有名らしいが、マラソン前なので止めておく。




初めて来たボルドーの町。

ワイン好きだが詳しいわけではない。
飲んで美味しければ それが良いワイン。
特に好きなワインがひとつだけ存在するが、メドック産ではない。


普段からお値段ソコソコの割安、お買得モノしか買わないのでボルドーに来たからと言って 高級ワインに手を出す事もないだろう。マラソン中はどんなワインが出されるのかな? 楽しみ。

ユネスコ遺産の教会を見学、古い建物の残る町を散策。
マルセイユより路上のゴミは少ないようだ。

あさってメドックマラソン。

ボルドー駅でチェンマイ在住マラソンご夫妻とビッグサー以来の再会。
ボルドーの町を散策し、翌日は大西洋に足をつけに行った帰り車が故障
     あちゃー、ゼッケンピックアップに行く予定なのに、こんな田舎町で立往生かい。。。


幸い近くの整備工場に持ち込む事は出来たが直る見込みなくレンタカーに乗り換えてポイヤックPauillac村のマラソンエキスポへ着いたのは遅い夕方だった。

大幅な予定変更。

シンガポールから参加の知合いと合流してボルドーの町でパスタでも食べようと思っていたがそれどころではなくなる。


        


予約の宿は、マラソン期間中だけランナーにベッドを提供するという普通の民家の少々狭めのベッドをお借りする。四部屋に大人8人、トイレとシャワーはひとつだけで順番を待たねばならぬ。ちと不便。スタート/フィニッシュに近いので文句は言えぬか。。。


だいたいこんな小さな村にランナーが何千人も集結するというのが、そもそもクレイジーである。
キャンピングカーで来る人あり、エキスポ会場の隣の芝生にキャンプする人あり、いつもは静かなシャトーの村が人で溢れている。勿論、レストランだっていっぱいである、もともと数軒しかないんだから。



 というわけで、大会主催のシャトーでのパスタパーティーが開かれるのだが1人45ユーロは高くないか?? とは思ったが、レストランを探して回る時間を考えれば、選択のひとつではあったなー。。。とは後日談。
で、我々は結局どうしたかと言うと、ポイヤック村のユースキャンプ支援組織が補助金集めのために企画したボランティアのパスタパーティーに行ったのだが、うどんのようなパスタであった。

17ユーロ全額が寄付になるとの事だったから、まぁーいいか。



マラソン当日

6時にフランス式バゲットとジャムの朝食。
仮装の準備をしてあたふたと7時半に宿を出る。
スタートは9時半だが、道路規制される前に駐車完了せねばならぬ。



早々着いて皆それぞれ動物に変身す!

牛美が豚で奴豚は牛(今日は入れかわり)、
ご夫婦はうさちゃんと、なんだかよくわからないが不思議でケッサクな変身ぶりのT氏。




天気予報は快晴で猛暑日と言われていたが、朝のうち厚い雲で覆われて気温低め。ありがたい。これなら楽に走れるかも?
大会側から熱中症を懸念して、制限時間を7時間に延長するとの連絡あり。
      

        

スタート前までの1時間半ほどの間、トイレをすませ、仮装の品評会を眺め、ごった返すスタート地点で人あたりして疲れる。

カナリ恥ずかしいが、カメラを向けられれば笑ってポーズを取る。シーツと風船で出来た豚の仮装もウケは悪く無さそうだ。
      

お祭りだからね、楽しまんとね。
     スタート前にぐったり疲れた。。。


      

爆音と共に空軍機二機がスタート地点上空を低飛行で行ったり来たり、行ったり来たりする。サービス満点。


奴豚と世界を走ろうフランスチームの数名、牛美&ご夫婦、さらにはシンガポール軍団と一応一緒にスタートするも人で人で大変だ。それぞればらけては給水所で出会い、ばらけてはワイナリーで出会いを繰り返していたが、結局各自それぞれのペースでメドック祭りを楽しむことになった。
      

牛美はハーフまでひとくちもワイングラスに口を付けなかった。奴豚は余裕でチョコチョコ飲んでつまみも食べている。


ハーフの通過が3時間。これで最後まで行けるかなー。

生牡蠣やステーキは37キロ地点からだから、それまで少しペース早めた方が良いのかも?


余裕のある人たちはワインを飲みバンドに合わせてダンスをしたり、シャトーの池に飛び込んだりハチャメチャだ。




飲むから出るのか、ワイン畑でみ~~~んな立ちションしている。女性も構わずしゃがんで用を足している。
メドックの印象?。。。広大なぶどう畑で立ちションする仮装の人達。。。って感じ。

     

ハーフ過ぎ、まずはワインで唇を濡らす程度から。
う~~~む、これは美味しい。流石、世界に名をなすシャトーのワインである。あぁ、残念、あぁ勿体無い。こんなワインがどんどんジャンジャン出されているのに、全種類を楽しめる体力がない。

      
        

35キロ過ぎ、やっとワイングラスを手に記念写真をし半分ぐらい飲んでみる。調子に乗るなよーと心で我に囁く。

      

その後のシャトーでも少々。ワインを薄めるために水も相当飲んだのでゲップゲップだわい。





37キロ過ぎてお楽しみのグルメスタンドが登場する。

まずは生ハムスタンド、行列しているので写真だけ撮って次へ。





       生牡蠣、
         恐る恐る口に入れると、
           小粒だが新鮮。

          白ワインも一緒に頂く。



お次はステーキだ、と思ったら奴豚がだんだん辛そうになってきた。暑さにやられたかな?午後から急に日がさして暑くなったのである。折角だからと小さく刻んだステーキをちょっと食べて赤ワイン。奴豚はすぐさま水で口をゆすいでいた。珍しい事もあるもんだ、今日は牛美が奴豚を頑張れーと引っ張る。


次なるチーズは見つからなかった。ま、いいや。

楽しみは最後のアイスクリーム。
棒付きのチョコアイス。暑いから嬉しいわー。
アイスを舐めながらゆっくり歩く。
もうあと2ー3キロでフィニッシュだ。




制限時間に問題はないがちゃんと走ってフィニッシュラインをくぐった。

6時間24分也。暑ーーい!!


フィニッシャーメダルを一人一人に「おめでとう、よく走ったね」と言って首にかけてくれるマダム達。
女性ランナーには薔薇の花もくれた。




バッグに木箱入りのフィニッシャーワインボトルを入れてくれる。

水とコップをもらって先に進むとビールスタンドがあり、今度はワインじゃなくてビールをコップに注いでもらった。



川岸の野っ原に寝転んだり座ったり、音楽に合わせて踊る人ありで祭りは延々と続いていた。
シンガポール軍団は制限時間ギリギリ、間に合わずに戻ってこないメンバーありで心配する。
宿に戻りドロドロのランニングウェアを脱ぎシャワーを浴びる。
仮装は35キロ地点で、あまりの暑さに脱いで捨ててきたのであった。
宿のそばのレストランでささやかに四人でメドックの祝杯をあげる。
あーぁ、本当に疲れた。。。でも、とびっきり楽しかった!!


想像よりもずっと大変だわ、メドックマラソン。。。

砂利や砂地も走るし、頻繁に止まり止まり走るって結構しんどい。緊張感全くないから余計か?
メドックマラソンをトコトン楽しみ尽くすにはよっぽど体力が必要だということが よーくわかった。

楽しかったが、一度経験したからもうイイかな。多分。




メドックマラソンと言えど いったい何処で開催されるのか、実際に参加しないと詳細はわからないものだ。

ひとくちにメドックと言っても それは地域の総称であって、どの辺を走るのか? という疑問を持つ方々には是非このコース地図をどうぞ。



スタートとフィニッシュは同じで、ポイヤックという村から始まる。

付近には60ものワインシャトーがあり、いったい幾つ寄ったのかはまったく覚えていない。かるく数えて43個所は寄ったらしい。
裏から入って正面玄関から抜けるところあり、正面から入って脇へ抜けるところあり、どのシャトーも立派な出で立ち、お城と呼ぶのにふさわしいたたずまい。

ワイン好きにはたまらない高級シャトーが並んでいる。
あまり詳しくない牛美が知ったかぶりを発揮してこの場でウンチクをたれても意味ないので止めておこう。


マラソン終わって ほっとする間もなく、先日 故障したまま修理工場へ置き去りにした車の様子を見にボルドーを後にラカノウという町まで行く。

結論から言うと 簡単に直る見込みがなさそうだったので、引き取ってくれるという人が居たので ただ同然で譲ってきた。
書類の手配に時間がかかり、全て終了したらもうすっかり夕方で、保険会社手配のタクシーで 一旦ボルドーまで戻った。

さて、夜行列車で戻るか、保険会社手配のレンタカーで走って帰るか、考えた末 レンタカーにした。
 が、レンタカーの手配を終えた頃にはとっぷり夜でボルドーの空には満月。

夜を徹して走る気になれず ボルドー近辺で一夜を明かして、翌朝早くマルセイユまでの約700キロ、高速をすっ飛ばして一気に戻って来た。

今回は 他にも色々と番狂わせが勃発して なんだかしんどい一週間だった。



二日前の新聞一面に【銀行預金は大丈夫か?】と世論を煽るような記事が載っていたフランス。その翌日は南部の原発廃棄物処理場の爆発事故、そして今日はサルコジ失脚画作事件でどのチャンネルもTVは皆これ。ヨーロッパの不況のスピードは早まるばかりだ。
別にユーロ圏に限った事ではない。
世界中にひたひたと暗い影が忍び寄る気がする昨今。土地のある人は自給自足体制の準備を始めるべきかもしれない。これから先は学歴よりも生きる知識と気力が勝負になるだろう。
せめて自分の体調管理だけでもしっかりしておこう。
ランニングシューズさえあれば何時でも何処でも走れるランニングは手軽なスポーツでオススメ。非常事態に備え、足腰がしっかりしているに越した事ない。
健全な身体には健全な精神が宿る。(こんなまとめ方ですんません)



さぁて、お次はロックネスマラソンだ。
10月2日。スコットランドの北、ネス湖の恐竜で有名なネス湖を走る。
ここも景色は良いがアップダウンのきついコース。自己新は望めないとしても良い感触を残したい。
気温はぐっと下がって最高気温は15℃、最低は8℃のようだが10月はもっと下がってアイスランド並みの快適さかもしれぬ。道中トレーニングが出来ないのが不安だが、なるだけ機会を見つけて走ってみようと思う。

明日15日、ロンドンへひとっ飛び。

15日、奴豚の従兄弟パスカルにマルセイユ空港へ送ってもらいライアンエアにて深夜ロンドン着。パスカルとはレイキャビクに続いて、ロックネスマラソンも一緒に走るので我々一足お先にというわけだ。待ってるよーと言って別れる。

午前零時、ロンドンとは言っても郊外のスタンステッド空港に降りたつ。肌寒い。
スタンステッドはロンドンの遥か北にある。

入国審査が長蛇の列で、EUパスポートの奴豚はさっさと先に入国し、こちらは延々待った待った。審査官の質問も根掘り葉掘り聞かれた。

審査官 入国カードを見ながら「3週間滞在だね?目的はなに?」
牛美「観光とマラソン」
審査官「どのマラソン?」
牛美「ロックネス、インバネスの」
審査官「何マイル走るの?」
牛美「42キ。。。じゃなくって、26マイル」
審査官「英国の次は何処へ?」
牛美「フランス、マルセイユ」
審査官「住んでいるのは日本?」
牛美「はい」
審査官「日本へはいつ帰る?」
牛美「来年1月末」
審査官「いつ日本を出国した?」
牛美「4月6日」
審査官「それから今日まで何処へ行っていた?」
牛美「米国とカナダ」
審査官「そこでは何を?」
牛美「マラソン」

審査官、少し呆れた顔で ポンポンとパスポートにスタンプを押し、<グッドラック>と言って無事入国となった。
英国はいつも色々と質問され、入国も出国も時間がかかるのだ。
審査官達は、会話の中からほころびを見つけたりつじつまが合わなかったりという不審な態度や顔色を見分けているのであろう。



さて、ターミナルを出て、肌寒いから風邪ひかないようにね、っと言ってるそばから奴豚が風邪をひく。
あまりにあっけなくて呆れた。。。 いつもこうだよ、子供よりたちが悪い。
先回りして あ~しろこ~しろと言うと不機嫌になるからほっておくことにしているが、寒けりゃ自分で厚着してくれって。ったく。。。



16日、スタンステッド空港のハーツでレンタカーして スコットランドを目指し北へ向かう。


さっさとスコットランドへ行きたい奴豚とゆっくりイングランドを回ってから行きたい牛美で意見が割れる。。。
とは言っても 鼻水たらして具合悪そうな奴豚は長距離の運転をする元気もなく、結局初日はPeterboroughで昼食休憩を取り、Leicesterという町の郊外に泊まる事にした。

英国はWi-Fiただの宿が少ないのが悲しい。


イングランドに来たらパブへ行かずに帰れるものか、、
別に意気込まんでも パブは何処にでもある。焦る事はないが、食事をするならパブは気楽でいい。
平凡と言われようが、フィッシュアンドチップス&ビール。
ポテトがてんこもりでめったに残す事のない我々も流石に平らげる事出来ずに退散。



17日、風邪薬のお陰で少し具合の良い奴豚。
マンチェスターやリバプールに寄りたい牛美の意見は却下。
   奴豚よ、何をそんなに急ぐのかい? 
          進路は北へ。
Nottinghamに寄り、その後は高速でLeedsまで。
通り雨に降られ 我に返ったかのように奴豚が午後2時にしてここに泊まろうと言う。(多分、風邪薬の効果が消え不調になったんだろう)お陰で午後3時には宿を見つけてチェックイン。

奴豚を部屋に残しジョギングに出た。
9月といえイングランドはもう秋の装い。
木々は黄色く色づき枯れ葉の落ちる道を走る。
小道を曲がって小さな村を通る。おとぎの国のよう。
教会、学校を改造した宿、パブレストラン、山羊の飼われた庭、果樹園、広い庭に子供の玩具やブランコ、花畑、走っていて自然に笑顔になった。

幸せな1時間。



18日 Wi-Fiがただの宿に泊まっていたのでついつい午前中ダラダラとネット。

スコットランドを目指して出発。

エジンバラまで、高速道を乗り継いで行けば4時間程の距離だが、高速走行だとすぐ眠くなる奴豚なもので1時間程高速で距離を稼いだあとは脇道へそれて 果てしなく広がる牧草地の真っ只中の細い道をジェットコースター並に上がって下りて、上がって下りて。。。
マラソンもこんな道を走るのだろうか。。。 半端じゃない勾配を上がり下り、時々 胃が持ち上がって気持ち悪くなりそうなくらいだ。

広いなぁ~ この国も。羊と牛しかいない。緑豊かな牧場地帯。
ニュージーランドともちょっと違う。時々レンガの街並。空が雲で覆われ暗いのが英国らしさだな。
この豊かな緑も豊富な雨の恵みだろうが、連日 雨が降っては止み、降っては止み、降っては止み、降っては止み、降っては止み、降っては止み、、降っては止み、、、降っては止み、、、、降っては止み。。。 これぞ英国ウェザー。
英国の人は傘を持たずに 雨が振り出したら近くのパブへ入り、止んだら歩き、また振り出したら次のパブへ入りと、パブのはしごが雨宿りがわりで、家に着く頃には良い具合に出来上がっている、と言うのは冗談だが。それほど雨がよく降り、パブも多いというたとえである。


 さて脇道へそれて ハドリアヌスの長城(Hadrian's Wall)へ寄った。

greenheadという村のパーキングに車を止め、小雨が降ったり止んだりする中を壁づたいにしばし歩く。ここは歴史的建造物、ユネスコの世界遺産である。(知らずに寄ったんだが。。)


万里の長城とは高さや形は違っても用途は同じ、防衛用の長城である。完成までに10年もかかったそうだから当時大事業だったわけだ。時は122年、ローマ帝国はここまで領土を伸ばしていたのか。。。


        

写真左)イングランド最後のカフェだとな。ここを抜けると 写真右)スコットランドのボーダーに着く。


今夜の宿はair B&B。英国の宿が高いので少しでも快適な宿を安くと検索したのだった。
エジンバラの郊外、約束の時間よりも大幅に遅れて到着するも、文句も言わず歓待してくれる家主ご夫婦。
とても綺麗なお宅。二階の部屋でバスとシャワーは隣だが我々専用。キッチンも利用自由でWi-Fi使用放題。簡単な朝食もついている。ありがたいねー。
旅好きなお二人としばし歓談してから、近所のパブへ夕食に出掛け、戻って部屋でネット。
エジンバラには三泊するので 歴史の勉強と見所探し。





エジンバラはたいそう美しい街。
大都会なのにこの美しさはなんだ?
近代的なビルや四角いコンクリートの建物がないからだろうか。
   

エジンバラ城からエリザベス女王の避暑地 パレスへ続くHigh Street(別名ロイヤルマイル)をそぞろ歩き。天気はもちろん降ったり止んだりする雨である。服装は秋を通りこして冬だね、こりゃ。寒いよ。マフラー持参。
   


エジンバラ城 (入城料15ポンド) をゆっくり見学。

午後1時のワンオクロックガンを聞くのも忘れない。





ワンオクロックガンとは毎日午後1時に時計代わりに大砲を打ち鳴らすのであるが、ここエジンバラ城内でドカン!とやってくれるので見ていた。
若い女性のオフィサーが懐中時計のようなものを取り出し、チラリと確認したかと思ったら間髪いれずに〈ドカン!〉
あまりの素早さにシャッター押せず。。。あとには火薬の匂い。

      

城の見学に4時間もかける。なかなか面白い。
さらっと見ようと思えば30分もあればいいだろうが、雨だし急ぐ事もなし、一つ一つゆっくり見た。


その後、air B&B宿のご夫婦に勧められたThe Bow Barというパブへ行く。スコットランドだからね、スコッチウイスキーを飲みに。
実はスコッチは嫌いじゃあない。ストレートの香りを楽しみながらこれもゆっくりたのしむ。
久しぶりのウイスキーはお腹に染みる。美味しいなぁ~。
メインストリートからはずれた、ローカルが気軽に入る飾り気ない大人のパブである。ウイスキーのメニューブックがあり200種類から選ぶのは大変だ。


バグパイプの路上演奏を聞き、さらにそぞろ歩いて夕飯を食べに別のパブへ。
ジキルとハイドという名の若者向けのパブだった。奴豚の知人から勧めてもらったのだが、イマイチ落ち着かず。食事のメニューもいまひとつ。知人が訪ねたのは何年も昔の事だから、その頃とはずいぶん変わったんじゃないかなー。ちとガッカリ。

今日は車を置いてバスにて市内を移動。
予定の半分も回れなかった市内観光。また明日も行ってこよう。



見残した半分を見に町へ。


半分と言えど観光コースの半分であって 町の半分ではない。






クイーンのパレスへ行く。入場料10パウンドちょい。
エリザベス女王が実際に夏の間滞在なさるのだから お住まい拝見的で興味がある。もちろん見学出来るのはご住居部分の三階ではなく階下の展示部分のみ。
オーディオガイダンス付きで説明を聞きながら部屋を回る。英語ガイダンスを聞いている奴豚と日本語ガイダンスの牛美の歩調が合わないのは、日本語が丁寧語を多用するから言い回しが長いのだろうか。。。?


お次は隣のパーラメント(国会議事堂)を見学。
ここだけやけに近代的なデザインのビル。少し浮いた感じさえする。



さらにスコットランド銀行脇にあるお金博物館も見学。銀行のマネーミュージアムというのはだいたいどこの大都市にもあるようで、我々は過去 東京でもシドニーでも行っていて結構面白い。
     
写真左)は古い銀行の印か?     写真右)は 貯金箱



さて、今宵も宿のご夫婦おすすめの渋いパブへ。
Jolly Judgeというメインストリートから10m程路地を入ったところ。
落ち着いた色調のパブでここも飾りっ気ない大人の空間にてスコッチと黒ビール。

風が強くなりすっかり寒くなったので遠くへはいかずロイヤルマイル近くのビストロでセットメニューのディナーを済ませてさっさとバスで宿へ戻った。



エジンバラがことのほか綺麗で、歩いても歩いても歩き足りないほど散歩が楽しい町だったのでまた戻ってこようと決め 3泊の滞在を終えて西へ向かった。

グラスゴーは通らずに北から回り込んでロモンド湖へ。
今回の旅では ロンドン、マンチェスター、リバプール、グラスゴーと言った大都市全て行かずじまい。田舎道から田舎道をドライブ。牛と羊と馬ばかり眺めている。

午前中、大雨の中、車のワイパーをビュンビュン言わせながら走る。視界ゼロだね、ワイパーと水飛沫しか目に入らん。

     
ロモンド湖に着く頃になってやっと雨があがるが、昨夜 B&Bのご夫婦にグレンフィディック12年ものをご馳走になりながら遅くまで語らってしまったのでチト二日酔い気味と寝不足で、トレッキングに行こうなどという気にならず。車で昼寝。それも爆睡。

   


目的地へレンズバーグHelensburghという町はロモンド湖から近くair B&B宿があったのが決めて。
ゲストを迎えるのは我々がお初という初々しく少し緊張した若いご夫婦と二匹のワンちゃんの大歓待を受ける。

この御宅も二階建てで、二階にあるゲストルームを貸してくれた。オレンジのテーマカラーで美しく飾られたバスルームは共用。
一階部分はキッチンとリビング、ガレージや物置、広い庭である。
今回初めてきちんとした朝食を頂いた。air B&Bの場合必ずしも朝食はついておらずたいていはキッチンにあるもの好きに使ってとか、フルーツやパンなどを勝手に食べてと言った程度なのだが、ここは始めたばかりの最初の客で、B&Bだから朝食の用意をせねばと思ってくれているようだったので有難く頂いた。
奥方の母上から「どう?うまくやってる?」と電話で確認が入ったそうだから、一家の大イベント?かもしれない。初めての客が我々で申し訳ない。こちら二日酔いの疲れもあって、せっかく一緒に飲みませんか?と誘って頂いたのに、やんわりとご辞退申し上げたのだから、肩すかしだったかな、すみません。。



22日、午前中、雨。

ジョギングに行く気も失せて 昼近くになってロモンド湖周辺ドライブ。

雨が止んだ隙に歩きに出たが結局降られてしっぽり濡れて車に戻る。




夕方宿に戻り、奴豚は久々のジョギングに出掛け、牛美は近所にあるチャールズレニーマッキントッシュという建築家が建てたヒルハウスという建築遺産を見に。


美術館で絵画を見るより、こういった保存建築を見る方が好きだな。モダンで細かいディテールや柔らかいデザイン、パステルカラーのモチーフなどが素晴らしかった。このマッキントッシュという人は不幸にも当時は建築家として名声を得られず、好きな建築デザインを止め、南フランスへ移り住み水彩画家になり生涯を終えたそうだから、なんとも気の毒な人だなぁ。


このヒルハウスに先月ブラッドピットとアンジェリーナジョリーが訪れたそうだ。現在ブラピの映画撮影でロンドン滞在の一家だそうだが、グラスゴーでの撮影の際、ここまで足を伸ばしたのだろう。
でもって二人のゲストブックのサインをパチリ。(ミーハーですんません)

         


へレンズバーグは小さいが趣のある町。
グラスゴーのお金持ちの大邸宅も沢山建っている。城のように立派だ。どんなお方がお住まいなのか。。





Skyeと書くこの島はスコットランドの本土とはアーチ型の橋でつながっている 北西にある辺境の地。



霧の島とも呼ばれるらしくごつごつと切り立った山のてっぺんは怪しげで幻想的な雲に隠れている。

景色はこれまでにもましてドラマチック。

    


まー、よく雨が降ること降ること。。。嵐のような天気。
低い雲がぐいぐいと空を駆け、ふと切れ目に青空が見えることもあるのだが、すぐさま雨雲に覆われる。

それでも庭には洗濯物。干す意味がよくわからない。。。風に千切れて飛んでいきそうだし、雨でずぶ濡れているけど??


着いて初日、土砂降り。回れ右して帰ろうかと思う。
Air BnBは昔ながらの建物を改造してゲストルームは簡素だが清潔で広く快適。懐かしい感じのする暖かい台所と優しいお嬢さんがいる。



翌朝は予報通り曇り。雨が降っていなかったので島の観光へ。
      
          写真上)は スカイ島近くにある城跡


     

              

トレッキングもした。名所を巡って戻り5キロ離れた町のパブで食事。
近所に家も店もない静かなところだが、慣れると居心地よし。

翌々日は大雨、嵐の再来でドライブはするも、車から出る気になれず。こんな嵐でも自転車で果敢に山を上り下りしているチャリダー達に感心する。結構楽しそうだ。一度濡れたらもう雨も気にならないのだろう、きっと。

      
   写真左)ご出勤途中の皆さん
             
                             写真右)髪がイケメン風

夕方宿に戻る頃やっと雨の切れ間。今がチャ~ンス!と近所の丘を登るジョギングに出て、高台から町を一望する。町という程ではないんだけれど。。。風が強い。ロックネスマラソンは雨だけでなく風も覚悟だな。


スカイのダイナミックな景色を堪能したので、そろそろインバネスへ向かおうか。


スカイ島の宿の女主人 サラが、今朝 我々に朝食の支度をしてくれながら、窓から見事に晴れ渡った空を見上げて「夏も終わりねー」と言ったのを聞き、「あれま、わたしゃもう晩秋だとばかり思ってました」とは口にはせなんだが。。。

スコットランドにきてからずっと、私的には晩秋か初冬であった。

が、ジモティーにはこれが夏の終わりだったとはびっくりだ。



スカイをあとにインバネスへと向かう道すがら、滝に出会ってしばし散歩を楽しむ。




もう鮭が上ってきている。

連日の大雨で水量が増した怒涛の滝を上り行くその健気な姿に心うたれる。。
がんばれよ。






連日の雨で滅入っていた。。。実は。

雨くらい大した事じゃぁないのだが、ソーラー発電体質のワタクシの場合、元気が出ない。
ついつい投げやりになって 色々なことがどーでもよくなってしまう。それに、不機嫌である。意欲がわかないので、連夜の宿探しやこの先のプランニングにも疲れてしまった。

「どっか一箇所に落ち着いて移動はしばし止めようや」と奴豚に提案。こんな事言い出すくらいだから、よっぽど滅入っていたに違いない。
マラソン用にと週末の4日間だけ予約をいれておいたインバネスの宿へ電話をし、前倒して月曜から 計8日間の滞在に延長してもらいインバネスに早々やって来たのだった。

もちろん奴豚のことだから、長期滞在割引交渉もきっちり成立。あまりにすんなり値引いてくれたものだから、今度は逆に 宿が古くてボロボロなんじゃないかと疑心暗鬼。


来てみたら、5月にリフォームしたての立派なB&B。
年配のマダムも気さくで、適度にほっといてくれるのが嬉しい。カーペット、ベッドリネンやカバーもほぼ新品。シックな茶系でまとめてさりげなくタータンチェックも取り入れている。朝食スペースには往年映画スター達の写真が飾られているが、亡くなられた方ばかりに加えて額のフチが全部黒なもので 密かに遺影の間と呼ばせてもらっている。(余計なお世話だね)

英国に来てから12日。我々が行く先で雨の降らない日はない。昨日1日だけ抜けるような青空を見た。
ちょこっと充電


気分よく マラソンコースの下見に行った。
想像通りのアップダウン、笑っちゃうほどローリングヒル。ははは。。。. .
素晴らしいコースだった。ここを走れるなら苦しくても構わん。
日曜日が待ち遠しい。



小さい町かと思ったら、城跡あり、町中に川が流れ、商店も多く 食の選択もあれこれ選べる便利なところで、全て徒歩で回れるいいサイズ。


9月28日 なんと晴れた ‼

すっきりカーンと晴れわたり気温も22℃。あぁ、久しぶりの太陽って素敵。
皆さん半袖。我々だけ何故か前日と同じで長袖重ね着。内心急に雨降って寒くなったりするんじゃなかろうかと用心。疑り深いんだわ。


車で遠出。ふと立ち寄ったスキー場の高原をトレッキング、復路はジョギングで戻る。天気と景色を堪能。
強風で飛ばされないように前後に体重移動しながら歩く。
その後、ウイスキー街道へ。この話は後日。

晴れると別の国かと思う のどかでゆったりしたスコットランドの大地。

            写真下)ネス湖畔 右は湖畔にたつ城跡
   

             写真下の右は ネッシーをイメージしてみたところ。。。
     




インバネスの夜景。

川沿いの散歩はなかなかいい感じ。






29日 イルカを見てくればと宿のマダムに勧められたので東海岸を北上しながら海岸沿いをドライブしてみた、が。。 引潮もあってかイルカもアザラシの姿も見えず。

そのまま内陸部へ進路変更して今度は森林公園をジョギングすることにした。


連日のビールのせいか? 体重が増えているのが判る。これでマラソン大丈夫だろうか、 はたして。。。これがエネルギーとして吉と出るか凶と出るか。




めったに車の通らない田舎道に堂々と立ちはばかる羊たち。
我々の車に驚き一本道を先へ先へとひたすら走って逃げてるつもりなんだろうけど、
あの~、脇へそれていただかないと不本意ながら永遠と追いかけることになるんですが。。羊さん達。。




それにしてもよう走るわ~。

尻尾の揺れがたまらなく可愛らしい。

この地を流れる水は黒い。川も湖も黒っぽい水、それはピート(泥炭)という土壌のせいだが、このピートがウイスキー作りには欠かせないものなのである。いい水と無尽蔵にあるピート、そして気候が酒作りに適しているので沢山のウイスキー蒸留所がある。

そしてそれを巡るウイスキートレイルと名付けられた道がある。


まずはインバネスの町にあるグレンオードへ。2ポンド払って展示見学しテイスティング。ここのシングルモルトは12年もの一本勝負で全てをアジア市場に輸出しているそうだ。主な行き先は韓国。
ピートが醸し出しすスモーキーテイストとバニラやオレンジを思わせる甘い香りが大変美味しかった。


お次のグレンリベットにゆっくりしてしまい、次に行こうと思っていたグレンフィデック閉店に間に合わず。次回に持ち越し。

グレンリベットは工場のガイドツアーもテイスティングもただで、ついつい腰を落ち着けてしまったのだった。と言ってもガバガバ飲ませてくれるわけではない。


12年、16年、18年ものから一つを選ぶので奴豚と16、18年を試すことにした。

16年は喉にカー!とくるきついアルコールを感じ火を吹けそうだ。ここに数滴の水を加えると実にまろやかで深みのある香りに変化、なるほどね~と感心。
18年ものは 色と香りからして濃厚でまったり甘く粘膜に絡みつく感じで豊かな美味。

ちょっと分かったような顔してスコッチを楽しんだ一日。




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