2020/05/30 11:25:32
最近 早起きさんが増えてきた気がする。
私自身 だんだん出発時間が早くなっているのだが
以前は新聞配達さん以外すれ違わなかったが、この頃はチラホラ散歩やジョガーを見かけるようになった。
今朝は土曜だからさらに多かったのかな?
今回は 像 自体より 台座に彫られていたタイトルに注目

フランス語だった。

「前へ 前へ 常に前へ」(私訳)・ と刻まれているのだ。知らなかった。

自転車置き場代わりにされている像の前に立ち
静かに感動した。
だが待てよ、

これがもし ”歩兵の本領” (注:軍歌)「前進 前進 また前進」と日本語で彫られていたら
受け取り方は全然違っただろう。
そこで この馬像について紐解いてみると。。。
1990年9月、馬事公苑が開苑50周年の記念事業の一つとしてこの馬像を作った。
作者は自身が馬乗りで小学生の頃から馬に親しみ、馬術家としても活動されていた西村修一という彫刻家。
60才の時に重度の心臓病を患い大手術を受け、もう馬には乗れない死ぬかも知れないと思い、馬事公苑に自分のお墓を作りたいと思ったのだそうだ。
それが馬の彫刻活動をはじめたきっかけで、
60年近く馬乗りとして名馬を触り続けていた自分の感覚を頼りに、
独学で馬の彫刻作品を作っておられるそうだ。
馬事公苑内に20基も作品が展示されていたそうだが、現在工事中で入る事は出来ない。
新規オープンした際には是非見に行ってみたいものだ。
さて それで、
台座に記された言葉は 19世紀フランスで活躍した著名な馬術家 J.フィルス氏の言葉で 馬術の基本なのだそうだ。
En avant, en avant, toujour en avant
これでまたひとつ トリビアが増えたでしょ?