FC2ブログ
*admin*entry*file*plugin| 文字サイズ  

世界最大級のマラソンエキスポは街中のコンベンションセンターで開かれる。
ゼッケンピックアップも手際良くボランティアのひとりひとりが本当に親切で的確にテキパキと作業を執り行ってくれていた。
流石に長い歴史の大会だ。全てに感心する。
   

          



        Team Hoyt の父上と握手。
         著書のサイン会も兼ねていた。
  



ゼッケンのグッディバッグにはタイミングチップや長袖TECHシャツの他に水やパワーバー等が入っており、レース前後のパーティのチケットもあった。(行かなかったのだが)
出店舗も多くみて回るのにかなりの時間を要した。たいそうな賑わいだった。

テキサスからわざわざ我々の為に飛んで来てくれたMr.Fと仲良く三人で楽しいひとときを過ごさせて貰った。
盲人の伴奏をして走る時のことを色々学び、ボストン本部のボランティア会合にも招待してもらったが、これは素晴らしい経験であった。 胸がじ~んと熱くなる貴重な時間だった。

   



トリニティー教会の掲示板 

 「ランナー達よ、
   追い風がつねにあなた方の背にあらんことを」



さて、それらの熱い思いから力をわけて貰った気持ちになっていた牛美は、練習不足をそれらの勇気で補うつもりでいたのだが、いざマラソン、走り始めてみたら、全くもって身体がついて行けなかった。
思えばアメリカに着いてから膀胱炎になり口内炎になり左顎がゴルフボール大に腫れ、今回は走れないかもしれないと悔し泣き、練習も満足に出来なかった。



マラソン当日Patriot's Day. 今日はマサチューセッツ州の休日。
お天気お姉さんの予報通り快晴。風が冷たいが絶好のマラソン日和

   

スタート地点のホプキントンへは用意してくれたバスで向かう。
23000人を運ぶには少なく見積もっても400台以上のスクールバスが必要だろう。
次から次へとスクールバスがランナーを乗せて行く。
パトカーと白バイで通行規制された道を、料金所も速度を落とさず 何百台もの黄色いスクールバスが爆走していく姿は必見だ。

   

コースが全体的に下りであるという利点を利用してなんとかタイムの縮小を目論んでいたのだが、スタートしてみたら大間違いだった。

   


ハーフでもう走れなくなった。これは配分ミスではなく、明らかに練習不足。
20キロから先は、給水ポイントの端から端まで歩いた。上り坂も上りきれず歩いて登った。
止まる度に視界が濃い霧に覆われるように白くなって視野が狭まって行く。完全に貧血症状である。頭に酸素がのぼっていかない。身体のあらゆる筋肉が痛む。
倒れたら棄権を言い渡されるかもしれない。それだけは嫌だ。
歩いてでもフィニッシュラインはくぐりたかった。



こんなに辛いマラソンは初めてだった。42.195キロが どんだけ遠かっただろうか。。
せめて5時間は切りたかったのだが、及ばず5時間2分
甘ちゃんですみません。でも辛かった。。。




  列車が速度を落とし汽笛を鳴らし続けて応援を送ってくれる。
     沿道のみんなが声をからして声援を送ってくれる。

「You can do it!」 「Go!!Get it Girl!」(牛美はこちらでは小柄なのでGirl扱いである)


     シャツに名前を書いているランナーには 名前を連呼して声援してくれる。
  皆 なにかしらシャツに書いている。誰かの為に走る人、両親に感謝して走る人、癌撲滅の為に走る人 色々だ。


    「痛みは一瞬、感動は一生」とか、

      年齢を書いているひともいる。

71歳。人生まだまだこれからだ」とか。





目の前が真っ白になって ふらふらと歩いていたら 塩を差し出してくれた人もいた。
     大丈夫か、何か必要なものはあるか? 何か出来る事はあるか? 
       「大丈夫」と応えると 「よし! じゃぁ走れ!」と。。。

みんなに後押しされて走り出す。そう、まだ行ける。自分に甘いだけだ、こんなことでどうする。



残り7キロ、見慣れた看板が見えてきた。
[Going Home] そう思った時に突然足が軽くなった。
行けるところまで行ってやろう。突然疾走。ipodに合わせて歌いながら走った。

「そうだその調子!」と熱い声援に応えながら、皆に感謝して。

目頭が熱くなる、胸にぐっとくると呼吸が困難になって困った。




        




フィニッシュラインが見えて来た。だがスパートはもう続かない。
ゆっくりゆっくり まるでスローモーションのようにフィニッシュラインが近づいてくる。

長い長い42キロだった。。。
やっと終わった。。。



体調管理の悪さと練習不足を除けば、ボストンマラソンは今までに経験したどの大会より素晴らしく、沿道の大大声援、胸が熱くなる応援に涙した。
走っているだけで、ただそれだけでヒーロー扱いだった。
終盤足を引きずって走っていたときに、頑張れとハイタッチに来てくれたミンナありがとう。声を限りに叫んで元気を分けてくれた女子学生達、ありがとう。ーー沿道の応援はきれることがなかった。すごい街だ。

     

レース終わってゆっくりゆっくり家路を歩いていると、すれ違う皆んなが良くやった、良く走ったと誉めてくれる。自分では胸を張れない結果に伏し目がちだったのだが、フィニッシュしただけでおめでとうと言ってもらえる大会だった。

もうちょっとマシに走れたら良かったのにと思うと残念だがこんな経験もしてみなければわからない。もしまた機会があれば必ずボストンを完走しに来よう。必ず。


奴豚は中間地点の女子大生達が鈴なりに並んで「Free Kiss」を送ってくれるあたりで どうやらかなりの時間を費やしたらしい。本人はそのせいで時間がかかったとか言い訳こいているが、やはりかなり疲れたらしい。
写真も沢山撮っていたが 4時間8分だった。

大会組織やボランティアの活躍が素晴らしく、流石にボストン!と思わせてくれる素晴らしい大会だった。


フランスから飛んで来れなかった友人の兄がボストン在住で今回は初マラソンということで、一緒にスタートした。
     

新しい出会い。新しい友。マラソンはいつも何かを与えてくれる。

 


今回の教訓は
 
きちんと練習せずにフルマラソン走るなかれ」 

               である。



この記事へコメントする















20150619110152a8e.jpg