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     身も縮む 寿命も縮む UYUNI - TUPIZA Road

ウユニ塩湖で素晴らしいひとときを過ごし 写真も何百枚も撮り気がすんで 昼食を取りにウユニの町へ引き返した。

ウユニの町というのは残念ながら長期滞在したくなるような場所ではない。ウユニ塩湖観光の為に十分な施設が整っているというだけで それ以外何の用事も見るところもない。


 ので、ツアーの〆の昼食を採ったら 早速次の町へ移動することにした。
丁度 四駆車でその町へ向かうというグループが二席空いたから同乗してよいと言ってくれたので、急いで昼食を済ませ、ツアーメンバーに手短かに別れを告げ そそくさと急いで待ち合わせ場所へ向かったのだが。。。  

    言われた場所には もうすでに彼等の姿はなかった。。。


  。。。脱力。。。 

せっかくいい話だと思って乗ったのに。。。なんだよ。
先に行ってしまったらしい。いい加減。  それとも我々が遅かったのか? 

どちらにせよ、乗り合い四駆車を探さねばならぬ。
奴豚が頑張って交渉し なんとか2時間後に出発する一台を確保。

15時半に英国人女性二人をピックアップして出発するというので気長に待った。
次の町TUPIZA(トゥピザ)へは 四駆車で6時間、夜行バスだと8時間と言われている。むろん四駆車はバスより高いが夜を待たずに出発出来るし速い。


15時半 ウユニツアーから戻った英国人の若い女性二人を迎えに行き 運転手フランクリンと我々4人でトゥピザへ向け出発した。


     トゥピザまで207キロメートル。

     5時間程度で着くかな? と 思った我々4人は 甘かった。。。



      

美しい景色を四駆車は進む。
運転手フランクリンは29歳。英国女性は二人とも30歳。
互いに自己紹介して 片言のスペイン語で会話も弾む。
英国人のうち一人がスペイン語を話すので通訳してもらい 和気あいあいであった。


土の路面は雨で削られている。ガタゴト道を最初は快調に飛ばしていた。英国人の二人も仮眠して、我々がフランクリンが居眠りしないよう見張っていた。

運転手フランクリンが軽食休憩。と、どうも食事と共にビールを飲んでいるようではないか。。。 いやな予感。

     その後の道中は4人で彼をキビシく見張ろうと決めた。


スペイン語の出来る一人が助手席に座り、絶えず運転手フランクリンに話しかける。我々も後ろからラジオに合わせて歌ったり手拍子したり、景色の話や音楽、趣味、家族の話、思いつく限りの話題を持ち出して頑張っていた。




だんだんと景色が変わってきたのはその頃。...

高い高い山の中、道は細くなり まわりはどこも断崖絶壁である。

ドア1枚隔てて 窓から下には何もない。。。

怖くて覗き込むことはおろか、首を1ミリだって動かすことすら出来ない。ほんの少し動いただけで重心が傾いて谷底に落ちるんじゃなかろうかと思うと 身体を固くし 何かを必死につかんでいないと生きた心地がしなかった。手のひらは汗でぐっしょり。

絶景だが 写真を撮るという余裕などなかった。

いくつもの山を上り下り。上りも下りも同じように怖い。
     対向車が来たらどうすんだ? 

フランクリンが運転中、度々谷を覗き込んでいる。
谷底に車が落ちているのが見えるんだそうだ。

     そんなもん、怖くて覗けないぞ!


やれ 下ってきたぞ 川だと思うと、フランクリン自ら車を止めて 川の水で顔を洗っている。流石に往復は疲れるらしい。朝、既に逆のトゥピザーウユニ間を走っているのだ。彼だって事故る訳にはいかない。我々が話しかけているのが嬉しいらしく機嫌は良い。

日が暮れてきた。「大丈夫か?眠くないか?」と問うと「大丈夫」という。夜9時前には着けるだろうと言う。

また険しい山に入った。夕焼けの中 どんどん暗くなる山道。
断崖絶壁が見えなくなると こちらの肝も座ってきた。
『死ぬときゃ死ぬんだ。いや、ここではまだ死にたくない。。』
どうか頼むからトゥピザまで無事連れて行ってくれよ~。

対向車が来た。こんな漆黒の夜に大型バスだ。ひえぇ~。ボリビアでは決してバスには乗らぬと四人で硬く誓った。どうやってあの崩れ落ちた断崖絶壁を回って行くんだ? 対向車とどうやってすれ違うのだ? 何台もくるぞ。すれ違い場所を探して何度もバックするフランクリン。バックも怖いよ。。


もうフランクリンに語る話題が尽きてしまった。
元気だった英国人二人も恐怖で疲れ切ってしまい無言で前を見据えている。
奴豚が助手席を交代し、時々フランクリンを突つく事にした。「起きてる?寝るなよ」と突くと「大丈夫」と答える。


Tupizaまで20キロメートル。やっと道幅が広くなり家の灯りがチラチラと見えはじめた。掌の冷汗をズボンになすりつける。

無事、Tupizaに到着。フランクリンに抱きついて感謝したい気持ちもあったがやめておいた。
約束の1人80ボリビアーノ(約千円)を支払い、もちろんビールで無事を祝った四人であった。


後日思い返せば素晴らしい経験であった。が、二度と御免だな。



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